先週末は群馬へ「みちのっく」という謎団体の撮影ロケということで、上毛かるたを片手に県内各地をめぐっていた。上毛かるたは戦後の動乱期に郷土について楽しく学べるようにと有志によって作られたもので、全44枚は群馬にゆかりのある人物や土地、名産品にからめたテーマで構成されている(例:「す」裾野は長し赤城山)。なじみの群馬出身者によると、県民の多くがその存在を知っていて、そらで44句読める人も少なくないとのこと。今回は、それらの札を関係ある土地にマッピングし、先にその土地をおとずれたチームが札をとれるというルールのもと、「リアル上毛かるた」と名づけて遊んでいたのだ。

これがとてもとてもおもしろかった。まず絵札が美しく、句はシンプルながらほがらかで、読んでいるうちに元気がでてくるという上毛かるたそのものの良さがあった。そしてそれぞれマッピングされたスポットは、有名どころからマイナーな場所までしみじみと満喫できた。「みちのっく」のメンバーが考えたルールも、あらかじめ準備してくれた小道具も絶妙で、ずっとハラハラドキドキゲラゲラしていたし、楽しみきるには圧倒的に時間がたりなかった。

ものすごく楽しかったけれど、なぜいつもこのメンバーは、何かに追われるように、面白いことをしなければというちょっとした焦りを常に抱えているんだろう。集まればなんだかんだ楽しいのだけどね。へんな人達だけど、すごい人達だ。そんな不思議な仲間が「みちのっく」以外にも僕の周りにはたくさんいて、いつも幸せでいつもいそがしい。

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